今すぐ行うこと
- まずごみ箱、Adobeのクラウドストレージ、バックアップや同期フォルダーを確認します。
- なければそのドライブへの書き込みを止め、PSDとPSBをスキャンします。
- 大きなファイルは一部しか戻らないことがあるので、Photoshopで開いて確認し、書き出したコピーも残しておきます。
手順
ごみ箱とバックアップを確認する
ごみ箱を開き、削除した日時で並べ替えます。非常に大きなファイルはごみ箱を通らずにすぐ削除されることがあるので、見つからなければバックアップドライブ、ファイル履歴、OneDriveなどの同期フォルダーを確認してください。
Adobe側のコピーを確認する
クラウドドキュメントとして保存していた場合は、Adobeアカウントの削除済み項目を確認してください。通常は一定期間保管されます。保存前にPhotoshopが終了した場合は自動回復フォルダーにコピーが残っていることがあり、FileFix Ultimateのホーム画面にある保存していないファイルの検索がAdobeの回復フォルダーを確認します。
ドライブへの書き込みを止める
PSD一つで数百MBになることもあり、新しい書き出し一回でも一部が上書きされるおそれがあります。そのドライブには何も保存せず、Cドライブの場合はFileFix UltimateのポータブルZIPをUSBメモリから実行してください。
削除ファイルの復元でスキャンする
削除ファイルの復元を開き、ドライブを選んでスキャンを開始します。結果をPSDとPSBで絞り込み、覚えているファイル名で検索します。スキャンは一時停止でき、実行中も結果を見続けられます。
状態と信頼度を確認する
結果ごとに、検証済み、部分復元、抽出済み・未検証のいずれかと信頼度が表示されます。信頼度の高いファイル記録からの結果が最良の候補で、部分復元の結果はレイヤーが欠けた状態で開くか、まったく開かないことがあります。
別のディスクに保存して開く
別の物理ディスクに保存してからPhotoshopで開きます。開けたらすぐに新しいコピーとして保存してください。開けない場合は復元したファイルを残しておき、同じデザインを書き出したJPEG、PNG、PDF版を探します。
大きなPhotoshopファイルが不完全に戻る理由
レイヤーのあるPSDは数百MBになることが多く、PSBはさらに大きくなることがあります。この大きさのファイルは、とくにドライブが満杯に近かった場合、ディスク上に一続きで保存されることはまれです。ファイルの記録が残っていれば、スキャンは各断片の位置を把握し、ファイルを組み立て直せます。
記録が消えている場合、シグネチャ検索はPSDの先頭を見つけたあと、残りがそのまま続いていると仮定するしかありません。ファイルが断片化していれば、正しい先頭のあとに無関係なデータが続く結果になることがあります。そのためFileFix Ultimateは、こうした結果を完全なものとして見せず、部分復元や未検証として表示します。
壊れたPSDから取り戻せるもの、取り戻せないもの
FileFix UltimateはPSDとPSBを見つけて復元しますが、修復はしません。PSDはレイヤーを順番に保存しており、一部が壊れているとPhotoshopがファイル全体を受け付けないことがあります。そのため、データの大半が残っていても部分復元の結果が使えない場合があります。
だからこそ、作業の途中で作った書き出しファイルが貴重です。JPEGやPNGの書き出し、PDFの校正用ファイル、クライアントに送った画像もすべて復元でき、レイヤーファイルが開けなくても、少なくともデザインの完成形は取り戻せます。
ほかのデザインファイル:INDD、EPS、Illustrator
InDesignのINDDとEPSは認識するシグネチャに含まれており、PSDと同じ方法で見つかります。InDesignのレイアウトに配置したリンク画像は別のファイルなので、あわせて復元する必要があります。
IllustratorのAIファイルは、シグネチャの一覧に専用の項目がありません。Illustratorで通常オンになっているPDF互換ファイルとして保存したものはPDFとして見つかることがあるため、近いサイズのPDFの結果を確認してください。ファイル記録から見つかったものは、それとは関係なく名前と.ai拡張子を保ちます。
復元できない場合
- ファイルがTRIM有効のSSDにあり、削除後すぐにブロックが消去された。
- 削除後に同じドライブへの書き出しや仮想記憶ファイルで領域が上書きされた。
- PSDがひどく断片化していてファイル記録も消えており、一部しか見つからない。
- ドライブからカチカチという音がする、または接続が切れる。この場合はソフトではなくデータ復旧の専門業者が必要です。
FileFix Ultimateでできること
- NTFS、FAT32、exFATの記録から、削除したPSD・PSBを元の名前とフォルダーで復元します。
- PSD、PSB、INDD、EPSをシグネチャで探し、結果ごとに検証済み・部分復元・未検証を表示します。
- 保存していないファイルの検索で、Adobeの回復フォルダーや一時ファイルを確認します。
- 復元量の制限なしで個人利用は無料、読み取り専用で、保存先は別のディスクだけです。
FileFix Ultimate は個人利用なら無料で、オフラインで動作し、復元元のドライブには書き込みません。業務利用にはPC 1台ごとに1年間のライセンスが必要です。実行前に署名を確認してください。
よく寄せられる質問
数週間前に削除したPSDも復元できますか?
できることもあります。その後ドライブにどれだけ書き込んだかによります。主に保管用に使っているドライブはシステムドライブより可能性が高く、TRIM有効のSSDが最も低くなります。
復元したPSDを開くと一部のレイヤーがありません。
ファイルの一部が欠けているか上書きされています。開けた内容はすぐ新しいファイルとして保存し、書き出したコピーと見比べて欠けた部分を作り直してください。
PSDを復元するのに、このPCにPhotoshopが必要ですか?
必要ありません。スキャンがPSDとPSBを独自に認識するので、どのWindows PCでも復元できます。復元後にレイヤーや内容を確認するには、PhotoshopかPSDを開ける別のソフトが必要です。
復元したPSBが元のファイルよりずっと小さいです。
シグネチャ検索が、断片化したファイルの最初の部分だけを見つけた可能性があります。同じファイルがファイル記録からの結果にもないか確認してください。そちらならすべての断片を組み立て直せます。
メモリーカードやUSBメモリのPSDも復元できますか?
はい、良い結果になることが多いです。TRIMがないためです。カードやUSBメモリへのコピーをやめ、直接スキャンしてください。