今すぐ行うこと
- 図面があったフォルダーで同じ名前の.bakファイルを、AutoCADの自動保存先で.sv$ファイルを探します。
- スキャンの前に、ごみ箱、以前のバージョン、社内サーバー、クラウドや図面管理システムのコピーを確認します。
- どこにもなければそのドライブへの保存をやめ、USBから起動したツールでスキャンし、DWGは別のディスクに保存します。
手順
そのドライブでの作業をやめる
AutoCADを閉じ、削除したファイルがあったドライブに新しい図面や印刷データ、書き出しファイルを保存しないでください。大きなCADファイルや印刷処理は多くのデータを書き込み、復元したい空き領域を上書きすることがあります。
.bakのコピーの名前を変える
図面があったフォルダーを開き、拡張子を表示します。平面図.bakのようなファイルがあれば安全な場所にコピーし、コピーの拡張子を.dwgに変えます。通常は最後の保存の直前の版なので、直近の編集は一部欠けていることがあります。
自動保存の.sv$ファイルを探す
AutoCADのオプションを開き、ファイルタブで自動保存ファイルの場所を確認します。多くの環境ではユーザーのWindows一時フォルダーになっています。日付順に並べ、図面名に合う.sv$ファイルをコピーして拡張子を.dwgに変えます。正常に終了すると自動保存ファイルは消されることが多く、異常終了の後ほど見つかりやすくなります。
PC以外のコピーを確認する
ごみ箱を確認し、プロジェクトフォルダーを右クリックしてプロパティの以前のバージョンを開きます。社内のファイルサーバー、クラウドフォルダー、図面管理システムも見てください。共有のコピーならファイル名、フォルダー、外部参照がそのまま残っています。
USBからドライブをスキャン
USBメモリーに入れたポータブル版FileFix Ultimateを起動し、削除ファイルの復元を開いてドライブを選び、バランス スキャンを始めます。ファイルシステムの記録を先に読むため、そこで見つかったDWGは名前とフォルダーが残ります。dwg、bak、sv$の拡張子で絞り込むと候補を一覧できます。
別のディスクに保存して開く
図面を選び、別の物理ディスクに保存します。AutoCADで一つずつ開き、破損があると表示されたら、元のドライブではなく復元したコピーに対して標準のRECOVERコマンドを使います。
AutoCADが余分なコピーを残す理由
保存のたびにバックアップを作成するオプションが有効なら、AutoCADは新しい図面を書く前に前の版を.bakファイルに名前変更します。つまりフォルダーにある.bakは、保存一回分だけ古い完全な図面です。多くの職場でこの設定は有効ですが、無効にもできるため、ファイル自体がないこともあります。
自動保存は別の仕組みです。オプションで決めた間隔ごとに、開いている図面を自動保存フォルダーの.sv$ファイルに書き出します。これは異常終了に備えたもので、正常終了時に削除されることが多いため、AutoCADが落ちたときや停電の後に最も役立ちます。どちらも普通のファイルなので、DWGが消えている場合は削除された.bakや.sv$もスキャンで探せます。
名前とフォルダー、シグネチャ検索でできること
DWGファイルは短いバージョン表示で始まるため、ファイルシステムが場所を失っていても、FileFix Ultimateは中身から見分けられます。この方法で見つかったファイルには元の名前とフォルダーがなく、自動で付けた名前で表示されます。保存後にサイズ、日付の範囲、AutoCADで開いた内容で判別します。ファイルシステムの記録から見つかったファイルは名前が戻ります。
他のファイルを参照する図面は、本体のDWGだけ戻ると参照が切れます。外部参照、画像、フォント、印刷スタイルテーブルは別ファイルなので、できればプロジェクトフォルダー全体を復元し、開いた後に参照パスを確認してください。
CADファイルの復元を難しくするよくある失敗
最も多いのは、同じフォルダーに同じ名前で新しい図面を保存することです。削除したファイルの領域を上書きするおそれがあり、.bakも新しいものに置き換わります。同じドライブに復元ソフトをインストールするのも同様です。.bakや.sv$は名前を変えたり開いたりする前に別の場所へコピーしておけば、失敗しても元のファイルが残ります。
復元できない場合
- TRIMが有効な内蔵SSDでは、削除した図面のブロックがすぐに消去され、スキャンしても使える結果が出ないことがあります。
- 新しい図面や印刷データ、更新でその領域が再利用されていれば、古いDWGは上書きされ、どのツールでも戻せません。
- 空きの少ないドライブで細かく断片化していた図面は、一部しか戻らず開けないことがあります。
- FileFix UltimateはDWGの内部構造を修復しません。コピーに対してAutoCADのRECOVERやAUDITを使ってください。
FileFix Ultimateでできること
- 復元量の制限なしで、個人利用は無料。USBから動くポータブルZIPがあり、問題のドライブに何もインストールしません。
- ドライブを読み取り専用で開き、結果は別の物理ディスクにだけ保存します。
- NTFS、FAT32、exFATの記録からDWG、BAK、SV$を元の名前で復元し、記録がなければシグネチャでDWGを探します。
- 結果ごとに信頼度と正直な状態を表示するので、どの図面が検証済みで、どれが抽出のみかがわかります。
FileFix Ultimate は個人利用なら無料で、オフラインで動作し、復元元のドライブには書き込みません。業務利用にはPC 1台ごとに1年間のライセンスが必要です。実行前に署名を確認してください。
よく寄せられる質問
.bakファイルは元の図面と同じですか?
DWG形式の完全な図面で、一回前に保存された版です。コピーの拡張子を.dwgに変えて開けば使えます。最後の保存で加えた変更だけが欠けています。
AutoCADの自動保存ファイルはどこにありますか?
オプションのファイルタブに自動保存ファイルの場所として表示されます。多くはユーザーの一時フォルダー内ですが、変更できるので推測せず設定を確認してください。
上書き保存したDWGは戻せますか?
上書きすると中身が置き換わるため、スキャンで見つかるのは通常新しい版だけです。古い図面に戻す現実的な方法は、.bak、以前のバージョン、サーバーのバックアップです。
復元したDWGを開くと修復が必要と表示されます。
復元したコピーにRECOVERを実行し、続けてAUDITを実行してください。それでも開けなければ、.bakやスキャンで見つかった別の候補を試します。古いコピーは無事なことがあります。