今すぐ行うこと
- アレイの使用をやめ、各ディスクに位置を記し、リビルドや初期化は始めません。
- アレイに含まれない別の保存先に、全メンバーディスクのイメージを作ります。
- RAID 再構築でイメージを追加し、設定を検出してから仮想 RAID を構築を押します。
アレイを組み直してファイルを取り出す手順
ディスクに印を付けてイメージ化
取り外す前に各ディスクのスロットやポート番号を書いておきます。次にディスクの状態とツールでドライブイメージを開き、ドライブイメージを作成で各メンバーのイメージを作ります。保存先はアレイに含まれず、全イメージが入るディスクにします。
RAID 再構築を開いてイメージを追加
ディスクの状態とツールの RAID 再構築タブを開くか、ホーム画面のディスクから RAID を再構築を使います。メンバーごとにイメージを追加…を押します。元の順番がわかればその順に追加します。一覧の順番がアレイの順番です。
欠けた RAID 5 のディスクを指定
RAID 5 のメンバー 1 台が壊れて読めない場合は、欠けたディスクを追加を押し、そのディスクの位置へ移動します。アプリは他のメンバーのパリティから中身を計算し直します。故障よりずっと前にアレイから外れていたディスクも、欠けたものとして扱います。
設定を検出
設定を検出を押します。Linux RAID(mdadm)のメタデータがあれば、そのレベル、ストライプサイズ、配置、順番が最初に提案されます。なければレベル、ストライプサイズ、パリティ配置、ディスク順のよくある組み合わせを試し、ファイルシステムの構造が正しい位置に来るかで点数を付けます。
最良の候補を確認するか手で入力
最もよく一致した候補と一致スコアを確認し、その設定を使います。確認できる候補がなければ、古いコントローラーのストライプサイズなどわかっている値を入力し、データが先頭セクターから始まらないディスクには開始オフセットを設定します。
仮想 RAID を構築
仮想 RAID を構築を押します。設定が正しければ、NTFS や ext4 など見つかったファイルシステムが表示されます。見つからない場合は順番、ストライプサイズ、配置のどれかが違う可能性が高いので、スキャンの前に別の候補を試します。
スキャンしてアレイ外に保存
この RAID をスキャンを押し、通常のドライブと同じように復元します。保存先はどのメンバーディスクにもないフォルダーを選びます。アプリは全メンバーを確認し、そこへの保存を止めます。
RAID の設定値が意味するもの
メンバーの組み合わせ方は五つの設定で決まります。レベルはデータの分け方で、RAID 0 は冗長性なしで分散、RAID 1 は複製、RAID 5 は行ごとにパリティを一つ置いて分散、JBOD はディスクを順につなげるだけです。ストライプサイズ(チャンクサイズ)は次のディスクへ移るまでに一台に書く量で、64KB、128KB、512KB がよく使われます。
RAID 5 のパリティ配置は、各行でパリティが置かれる位置を決めます。左・右、対称・非対称の四種類があり、Linux のソフトウェア RAID は既定で左対称です。さらにディスク順と、各ディスクでアレイのデータが始まる開始オフセットがそろって初めて正しく組み上がります。一つ違うだけで、ボリュームは空や壊れたように見えることがほとんどです。
欠けた RAID 5 ディスクを再現する仕組み
RAID 5 の各行では、パリティはデータブロックの XOR です。一つが欠けても、残りをすべて XOR すれば正確に戻ります。だから RAID 5 は一台の故障に耐え、アプリはスキャン中に欠けたディスクをその場で計算できます。二台欠けると未知数が二つになり、パリティからは再構築できません。
この計算は、残りのメンバーがすべて最新であるときだけ成り立ちます。数日前にアレイから外れたディスクは正常に見えても古いブロックを持っており、使うと気付きにくい壊れ方をしたファイルができます。迷ったら、そのディスクを欠けたものとして一度組み直し、結果を比べてください。
ハードウェアコントローラーとその他のアレイ
ハードウェア RAID コントローラーが書いたメタデータは読まないため、設定をそこから取ることはできません。それでも自動検出はデータそのものから働き、コントローラーの設定画面や説明書にストライプサイズや順番が載っていることも多いです。ディスク先頭に独自の領域を持つコントローラーもあり、開始オフセットはそのための設定です。
RAID 6、RAID 10、またボリュームが Btrfs、ZFS、ReFS のアレイは、アプリでは再構築も読み取りもできません。ext4 ボリュームの NAS なら、NAS の RAID ディスクの案内に専用の手順があります。
仮想再構築ができない場合
- アレイが RAID 6 や RAID 10、またはボリュームが Btrfs、ZFS、ReFS、APFS の場合。
- RAID 5 のメンバーが二台以上欠けている、または RAID 0 のメンバーが一台でも欠けている場合。
- メンバーがカチカチ鳴る、認識されない、イメージを作れない場合は、専門の復旧業者のほうが安全です。
- 故障後にアレイを初期化した、または誤った設定でリビルドしてデータを上書きした場合。
FileFix Ultimate でできること
- イメージやディスクから RAID 0・1・5・JBOD を仮想的に再構築し、メンバーには書き込みません。
- RAID 5 の四種類のパリティ配置と、ディスクごとの開始オフセットに対応します。
- mdadm のメタデータを検出し、それ以外の配置は見つかったファイルシステム構造で点数を付けます。
- 欠けた RAID 5 メンバー一台をパリティから計算し、メンバーへの保存を止めます。
FileFix Ultimate は個人利用なら無料で、オフラインで動作し、復元元のドライブには書き込みません。業務利用にはPC 1台ごとに1年間のライセンスが必要です。実行前に署名を確認してください。
よく寄せられる質問
ストライプサイズはどれから試せばよいですか?
まず設定を検出によくあるサイズを試させてください。手で入れるなら 64KB と 512KB がよくある既定値で、古いコントローラーや NAS の設定に実際の値が残っていることも多いです。
一致スコアは何を表していますか?
ブートセクターやディレクトリの記録など、ファイルシステムの構造がその組み合わせの想定どおりの位置にどれだけ現れるかを表します。他より明らかに高ければよい兆候ですが、最終的な確認は、組み上げた RAID にまともなフォルダーを持つファイルシステムが見えるかどうかです。
コントローラーが壊れたハードウェア RAID も復旧できますか?
レベルが RAID 0・1・5 でディスク自体が無事なら、多くの場合できます。ディスクをイメージ化し、ポート順に追加して設定を検出します。確定しなければ説明書のストライプサイズを入力します。