今すぐ行うこと
- 削除すると通常はその領域が空きとして記録されるだけで、新しいデータが書かれるまで中身は残ります。
- 復元はまず残ったファイルシステムの記録を読み、この方法なら名前やフォルダーも戻せます。
- 記録が消えている場合はシグネチャ検索が中身からファイルを探しますが、元の名前は戻りません。
- TRIM が有効な SSD や新しいデータが書かれた場所では、以前の中身はたいてい残っていません。
復元スキャン中に起きていること
ドライブへの書き込みを止める
新しいファイル、ダウンロード、更新はどれも削除ファイルの跡地に書かれる可能性があります。復元できるのは上書きされていないデータだけなので、この手順がどの設定よりも重要です。
ドライブを選ぶ
削除ファイルの復元画面で、ドライブ、メモリーカード、ディスクイメージのいずれかを選びます。スキャンは読み取りだけなので元のデータは変わりません。
ファイルシステムの記録を読む
最初に NTFS の MFT や FAT のディレクトリエントリなど、ファイルシステム自身の台帳を読み、削除済みの印が付いた項目を探します。項目には名前、フォルダー、サイズ、データの位置が残っているため、この方法で見つかったファイルは元の姿で戻ります。
シグネチャ検索
次にディスクをセクター単位で読み、JPEG、PDF、MP4 などの先頭にある固有のバイト列を探します。フォーマットなどで記録が消えたファイルも見つかりますが、名前とフォルダーはデータの中にないため、結果には一般的な名前が付きます。
検証
見つかった候補ごとに独立した検証器が実際に解析します。FileFix Ultimate は結果を検証済み、部分復元、抽出済み・未検証で表示し、信頼度を高・中・低で示します。
別のディスクに保存する
復元したコピーは別の物理ディスクに書き込みます。元のドライブに書き戻すと、まだ見つかっていないほかのファイルを上書きするおそれがあります。
削除したファイルはどこへ行くのか
ファイルシステムは索引のようなものです。ファイルごとに名前、フォルダー、サイズ、日付、中身が入っている領域の一覧を記録しています。ごみ箱を空にしても Shift+Delete を使っても、削除で行われるのはたいてい、その記録を未使用に、領域を空きにする印付けだけです。何ギガバイトも 0 で埋めるのは時間がかかるため、Windows はそうしません。
空き領域が再利用されるまで、バイトは物理的にそこに残ります。空きの多い大容量ハードディスクなら数週間残ることもあります。一方、一時ファイルや更新、ブラウザーのキャッシュを書き続けるほぼ満杯のシステムドライブでは、数分で上書きされることもあります。復元の可能性は決まった瞬間に消えるのではなく、時間とともに下がっていきます。
記録による復元とシグネチャ検索の違い
記録による復元は精密な方法です。削除済み項目が残っていれば、どのクラスターがどの順番でファイルに属するかが正確にわかるため、断片化したファイルもつなぎ直せ、名前とフォルダーも一緒に戻ります。FAT32 と exFAT では削除時にクラスターをつなぐチェーンが消されることが多く、順番を推定する必要があります。FileFix Ultimate は複数の配置候補を中身で試し、検証に通るものを選びます。
カービングとも呼ばれるシグネチャ検索は、ファイルシステムを無視してセクターをそのまま読みます。先頭部分や、形式によっては内部構造や終端の印でファイルを見分けます。クイックフォーマット後や、索引が読めない RAW ドライブでも使えます。弱点は、名前やフォルダー、日付がファイルではなく索引にあることで、ばらばらに散らばったファイルは不完全に戻ることがあります。写真や動画は内部に撮影日時を持つことが多く、整理の助けになります。
戻らないファイルがある理由
上書きは取り消せません。同じセクターに新しいデータが入ると以前のバイトは置き換わり、存在しない内容はどのソフトにも読めません。一部だけ上書きされたファイルは、写真の上半分のように読める部分だけ救えることがあります。
SSD はハードディスクと動きが異なります。TRIM が有効だと Windows が空いたブロックを SSD に知らせ、SSD は削除後すぐにバックグラウンドで消去することがあります。その後に読むと 0 しか返りません。通常のフォーマットはボリューム全体を上書きし、ヘッドの故障などの物理的な損傷は読み取り自体を妨げます。詳しくは SSD の TRIM、上書きされたファイル、不良セクターのガイドで説明しています。
復元でもできないこと
- 新しいファイルで上書きされたデータは戻せません。
- TRIM の後に SSD が消去したブロックはたいてい読めません。
- シグネチャ検索だけで見つかったファイルには、元の名前とフォルダーが戻りません。
- 暗号化されたボリュームは、キーやパスワードがなければ読めません。
- 機械的に壊れたドライブはスキャンせず、データ復旧の専門業者に任せてください。
FileFix Ultimate はこれらの方法をどう使うか
- NTFS、FAT32、exFAT、ext2/3/4、HFS+、光ディスクのファイルシステムを読み、記録が残っていれば名前とフォルダーも復元します。
- JPEG やカメラ RAW から Office、HWP、PST、動画形式まで 68 種類のシグネチャ検索に対応します。
- 結果ごとに独立した検証を行い、正直な状態と信頼度を表示します。
- スキャンは読み取り専用で、保存は別のディスクにだけ行います。
- 復元量の制限がなく個人利用は無料で、完全にオフラインで動作します。
FileFix Ultimate は個人利用なら無料で、オフラインで動作し、復元元のドライブには書き込みません。業務利用にはPC 1台ごとに1年間のライセンスが必要です。実行前に署名を確認してください。
よく寄せられる質問
復元したファイルが file0001.jpg のような名前になるのはなぜですか?
シグネチャ検索で見つかったファイルだからです。この方法は中身を読みますが、名前が保存された索引は読めません。名前が一般的でもデータは無事なことがあり、写真に記録された日時で並べると整理しやすくなります。
ごみ箱から消したのと Shift+Delete で消したのは違いますか?
復元の観点ではほぼ同じです。どちらもフォルダーから項目を外し、領域を空きとして扱います。ごみ箱を空にすると Windows が保管していたコピーも消えるため、その後の手順は変わりません。
クイックスキャンは詳細スキャンより見つかる数が少ないのですか?
クイックの段階はファイルシステムの記録だけを読むので速く終わります。詳細の段階は全セクターのシグネチャ検索を加えるため多く見つかりますが、時間がかかり、名前のないファイルとして戻ります。まずクイックの結果を確認するのが合理的です。
復元ソフトはディスクに何かを書き込みますか?
慎重に作られたソフトは書き込みません。FileFix Ultimate は元のドライブを読むだけで、同じボリュームへの保存も止めるため、スキャン自体が可能性を下げることはありません。